寄付をして嬉しかった話

結婚を機に退職したとき、記念に寄付をした。仕事で関わりのあった児童館に、学習漫画のセットを寄付した。きっと喜んでくれたと思う。その児童館は館長の方針なのか、漫画は蔵書数が比較的少なくて、その少ない漫画を子どもたちが貪るように読んでいた。漫画はどれもボロボロで、ページがところどころ千切れていたり、抜けていたりするものも多かった。中には後半三分の一程度がごっそりなくなっているものもあったけど、子どもたちが愛読しているからと、そのまま棚に置いてあったのにはびっくりした。

私も寄付くらいはしたことある。したことあるっていうか、実は結構した。自分と同等の生活水準の人の中でなら、上位5%に入るもしれない。結婚してからはしてないから、過去の栄光だけど。栄光っていうのも変か。

ともかく、寄付には慣れっこの私だけども、自分と実際に関わりのあった場所に、自分で選んだ物を贈ったのは、初めてだった。誕生日プレゼントなら贈ったことがある。でも寄付ってなんだか、プレゼントとは違う。公的で、社会的な感じがする。児童館からは丁寧なお礼の手紙が届いた。嬉しかった。

今日、そのことを思い出して、ちょっと泣けた。あれは本当に嬉しかった。眩しい嬉しさがあった。

最近は児童館みたいな児童福祉系の施設でも、欲しいものリストが公開されてるところが多くて便利だ。また寄付でもしてみようかと思う。